
調査方法改善は坪刈とデータ集計において進捗しているのですが、母集団整備、標本抽出、面積調査方法、それに調査結果データの個票審査、集計結果の評価等の改善が残っています。このような事態を早急に改善して、全体的にバランスの取れた改善を図る必要があります。
このような技術改善によって実施した調査結果をOAEの発表データに正しく反映する必要があります。坪刈調査結果はOAE発表数値に比べると概して高く出ていますので、現行公表値の正確性・信頼性を客観的に評価し、正しいOAE統計になるようにしていかなければなりません。
現行統計調査結果の発表が予定通りに行われていないケースが多いのは、残念なことです。その原因は、担当職員が極めて多忙であること、集計結果データを検討してファイナライズするのに長時間を要していることにあると考えられます。統計データを予定された時期に公表することは、統計利用者の信頼を確保する上で必要不可欠でありますから、CAIは定時発表ができるよう方策を検討する必要がある。
CAIにおいてすでに10名に近いカウンターパートが高い技術力と企画力を獲得していますが、今後のCAI発展のためには彼らに次ぐ若い世代の技術力、企画力の向上が必要であります。調査技術、調査データ処理分析等にポテンシャルを持つ職員がいますので、プロジェクトとしては今後こういう人たちの育成に力を注いでいきます。
地方事務所職員が調査の目的、方法その他を十分に理解し、現場調査を担当する委託調査員を的確に指導監督することがきわめて重要であります。プロジェクトによって地方レベルにおける研修会が実施され、ROAE職員の委託調査員に対する指導能力が向上してきていますが、全体的に見ていまだにその体制、技術力、指導力が弱いのです。この7月に実施した「地方事務所における能力強化研修」を契機として、彼らの能力を早急に強化する必要があります。
タイで開発された統計技術を周辺国へ普及する方策についても、早急に検討する必要があります。ラオスがJICA専門家による研修で米の坪刈を進めようとしています。タイでの坪刈の成果を技術交換その他のスキームを活用して支援することは可能です。経済分析分野では経済分析に関する国際ワークショップの開催を予定しています。こういった個々の事業を包括した地域レベルの技術移転をJICA事業の枠内でより効果的に実施することが私たちASEADプロジェクトには期待されています。


